第4回ワークショップ 講演者の感想 (西村由貴)
今回は、司法精神科関連で、法務省分野と厚生労働省分野両方からの参加者であった。このため、参加目的の方向性が統一されていたため、講義をする側も受ける側も議論の焦点が絞れた点がよかったのではないか。
演習に入る前に、顔合わせの意味も含めて行っている懇親会で、お互いの職種や分野の問題点、現状、このトレーニングに関するモチベーションなどの意見交換を行えた。その後の演習において、今回の参加者はスコア割れが少なく、非常に優秀な成績を収めてくれたので、主催した側としても満足度の高いものであった。
まだまだ、司法面で実務経験をつんだ参加者は望めない現状を反映して、従来からもあった意見だが、講義で説明されている内容が具体的に理解しにくいこと、特に北米人男性の症例はぴんと来ないことを指摘されている。もっともである。参加者側のサイコパシー傾向の高い事例経験が豊かにあれば、イメージがつかめてくるであろう点にも気づいていただければよいのだが。トレーニング時間をもっと短縮してほしい、ないし延長してほしいなど意見が分かれた。